道具・材料と制作の流れ

蒸気機関車を作るときの道具と材料、制作の流れの紹介です。


道具

基本的に文房具で済み、特別な道具はあまり使いません。

道具 用途・解説
カッターナイフ 部品の切り出しに使用します。
主に長い直線をきるのに使います。
デザインナイフ 細かい部品の切り出しに使用します。カッターナイフよりも切れ味が良いです。
私の場合、オルファのアートカッターを使用しています。
制作の中盤以降は細かい部品が続くので、ほとんどはこれで切り抜いています。
はさみ 長い曲線の切り出しに使用します。出番はあまりありません。
定規 切るときのガイドや、接着位置を決めるのに使用します。
書けなくなったボールペン スジを入れて折り曲げやすくします。
断面が丸いもの 曲げ癖をつけるのに使用します。
経験上、大きくても目的の直径の1/3以下の太さのものに巻きつけなければ目的の太さに丸めることができません。
私は、色鉛筆(直径7.5mm)とニードル(直径約1.5mm)を使用しています。
木工ボンド 接着は基本的にこれで行います。
爪楊枝 ボンドを細かい場所に塗るのに使います。
作業中はボンドの容器の口に爪楊枝を栓をするように挿しておき、それに付いたボンドを塗るようにします。
ピンセット 細かい部品を取り付けるときに使用します。
ペーパーボンド カラーケント紙で作る場合、型紙を直接印刷しても見えないので、普通紙に印刷した型紙をペーパーボンドで貼り付けます。
貼り付けた型紙は、部品を切り出してからはがします。
(事務用品店で売っています)
塗料 プラカラー。水性ホビーカラーを使用します。
色は黒(全体)、銀色(ロッド・フランジなど)、金色(安全弁など)、赤(場合によってロッドなど)の4色を使用します。
細かい箇所に塗る黒、銀、金は、「ガンダムマーカー」を使用します(黒は、カラーケント紙で制作する場合に爪楊枝のパーツを着色するのに使用)。

材料

材料 用途・解説
ケント紙 全体の素材となります。
黒のカラーケント紙を使用すると、塗装せずに済みます。
板目表紙 厚さ1mm程度の厚紙。ダイソーでは「厚紙 美濃判」という品名になっています。
車輪に使用します。
爪楊枝 直径2mm未満の円筒のパーツはこれで済ませます。
但し、これを使うと塗装が必要です。
紙紐 梱包や紙細工に使用する、幅1mmほどの紙紐が10本ほど並んでくっついてバンドになっているもの。
ダイソーでは手芸コーナーにあります。
1本ずつに切り離して配管の表現や、細かく刻んで石炭の表現に使用します。
但し、これを使うと塗装が必要です。

制作の流れ

1 設計

資料を基に、1/80(すなわち模型の原寸)の図面を描きます。
資料は、大半は「鉄道ファン」のイラストや側面写真を基にしますが、ネットで入手した図面などを基にすることもあります。
実車を忠実に再現するのではなく、作りやすいようにイメージを損なわない程度に細部を省略したり、寸法を変えたりとアレンジを加えています。
図面は、左右の側面と、正面、背面の4面を描きます。
作図は「LiliCad」という、フリーのCADソフトを使用しています。(LiliCadはvista以降に対応していないので、そろそろ別のソフトへの乗換えの検討が必要になってきている)


2 型紙の作成

1で作成した図面を展開図にしていきます。
同じく「LiliCad」を使用します。
パーツによっては、設計図のパーツをコピーするだけで済むものもあります。
一般的なテンダ機関車ではA4用紙3枚分になります。


3 組み立て

2で作成した型紙を印刷し、切り抜いて組み立てます。


4 塗装

組みあがった車体を塗装します。
カラーケント紙で制作した場合、この工程はありません。


これらの工程が済むと完成となります。
一概には言えませんが、完成まで大体1週間弱かかります。